占いを生まれて初めてやってみたのはいつの頃でしょうか。専門の占い師に行くまでもなく、たいていの人は幼い子供の頃に雑誌やテレビで見た星座占いや血液型で判断する簡単な物を目にし、子供ながらにこれは当たると喜んだ事が多いと思います。子供の頃、いかに当たる占いを経験するかにより、大人になってからも占いが身近なものになるか疎遠な物になるか決まるといっても良いでしょう。子供と占いはどう関係があるのか、まとめてみました。
☪純粋な子供ほど占いは当たると信じる⋆
子供の心というのは非常に純粋で、日々見たことや学んだことをスポンジのように吸収しながら大きくなります。
特に自分の親や学校の先生が教えてくれたことは絶対的であり、それを基礎に成長していきます。信仰心が強い親のもとで育った子供は大人になってからも宗教や信教に興味を持ちますし、学校が宗教法人のようなものであれば、信仰心と共に学んでいきます。
大人の影響をとても受けやすい子供は、大人が作った占いも当たると最初から信じています。例えば朝テレビでやっていた星座占いで、自分の星座は今日は怪我をしやすい日、注意深くしてくださいという内容なら、学校ですこしでも転んだり擦りむいたりしたらあの電話占いは当たると思うわけです。その結果にならなくても、今日は気を付けて過ごした日だから結果的に怪我をしないで済んだ、占いは頼りになるなあと思うのです。これは大人でも当てはまりますが、懐疑心の強い大人の方は当たらなかった、という印象も強く残るもの。しかし子供は大人が作った占いなら当たるものである、という考えが根底にあり、大人より占いは当たるものだという考えがやや強くあります。
☪子供に人気の当たる占いとは⋆
昔から子供たちの間で当たる占いというのは存在してきました。大きく分けると霊的な占いと、占星術やタロットカードなどの道具を使った占いに分けられます。霊的な占いの代表としてはこっくりさんがあります。これは日本では古く明治時代から行われてきた神がかりや狐つきの占い方法としてありました。昭和の時代になるとある中学校で集団こっくりさん中毒事件が発生するほど熱中し、占いの最中に倒れてしまう生徒が出て社会問題にもなりました。後にこっくりさんは心の底に沈んでいる潜在意識を引き出す方法として科学的に証明されました。子供が当たると思う理由の一つに、自分の深層心理がこっくりさんを通じて出てくるので流行ったとも言われています。
タロットカードの流行はメディアと言われています。多くの芸能人などが自分の未来を予測できたと騒いだことがきっかけであり、自分でも手軽に占いが出来ることや、カードの枚数の多さやその神秘的な絵柄に子供たちは神秘的な未知なる力をイメージしました。実際に占うのには様々な手順があるのですが、考えながらカードをシャッフルし、出たカードの意味を考えて自分にあてはめる、それだけでも楽しく占い遊びのような形で流行しました。
タロットカードなどでも有名な当たる 電話占い 口コミ
☪子供が上手に当たる占いと付き合っていくには⋆
子供が占いを当たると信じる理由の一つに、非現実的な物を大人より信じる傾向があります。
例えば幽霊はいるか、UFOはいるか、超能力は本物か、などの質問に対し、約7割の子供が信じると肯定的な回答を寄せています。こっくりさんなどの占いも同じことで子供は何か霊的なものや超常現象的なものに引き込まれがちです。しかし自分の体験したことをそういった霊的なもののせいにしてしまうことは大変危険であり、大人が注意しなくてはなりません。けれど安心なデータもあります。占いを信じると答えた子どもは7割だったのに対し、ではその占いどおりに日常生活を行動するかという質問に対して、はい、と答えた子供はわずか二割だったのです。これは占いは当たると信じているけれども自分の日常生活は自分で決めて行動するという考えが分かります。
子供は占いが好きであり信じるけれども、本当に信じて行動するときは大人を参考にしています。占いはあくまでも楽しむ物であり困ったときは参考程度に考えるもの、そうやって付き合っていけば占いとは自分の味方になってくれる存在です。子供たちにはそう教えていきたいものです。